自身の稲作は苗づくり命なのでとにかく強くて良い苗を育てて、田んぼへ移植後は何もせずに稲まかせ。ただただ見守るだけです。今年も良い苗が出来てくれましたので安心していられます。自分は草をとったり刈ったり、水の調整をしたりするだけです。あくまでも主役は稲で人間はわき役に徹する。それが私の考え方です。
田んぼの春耕起
令和5年5月5日、トラクターで田んぼを耕しました。昨年の稲刈り後すぐに秋おこしを行っておりますので既に土はフカフカです。土をより細かく砕きながら雑草をすき込みます。土の中からミミズやら虫やらが飛び出してくるので、鳥たちが集まってきます。
こんな感じで一枚終了。
また別の田んぼも
孫がお茶を届けてくれました
代かき一回目
令和5年6月10日に一回目の代かきをスタートしました。自分なりのコツとしてはとにかく水はヒタヒタの少な目。今年は前日に降った雨水だけで十分でした。
代かきを行うと土が下へ下がることによって徐々に水かさが増してきます。
あんなに少なかった水でも土が見えないほどになりました。
途中から孫たちも鍬を持ってお手伝いに参加してくれました。なんとも励みになります。こうして代かきをおこなうとポツポツと雑草が芽を出してきます。しばらく放置して発芽が出そろったところを二回目の代かきで泥の中へ埋没させます。
代かき二回目
令和5年6月16日、狙い通り雑草の発芽が出そろったようなので二度目の代掻きを行いました。
自分の知る限り近隣で代掻きを二度行うのは自分だけです。確かに効率悪いのですが、無農薬で通すためにはこれも必要な作業と割り切っています。
少し藁が浮いているのが気になります。もし苗が弱ければ取り除かないと押されて苗が沈みますが、我が家の苗はどうってことありません。これでほ場づくりは完成で明日はいよいよ田植えとなります。
田植え
素晴らしい根張り。肥料も一切無し、地下水だけで育てた今年の苗です。
田植え機に積んでいざ田んぼへ。マット形成も素晴らしい理想的な苗です。
まわりの田んぼではとーっくに田植えが終わっていてまだ植えていないのは自分だけです。どこの集落でもそうかも知れませんが田んぼに水が入り出すと我さきとまるで競争の様に早く植えるレースが始まります。自分もかつてはそうでした。ただ稲作のイロハがわかった今では早く植えるのはデメリットだらけでいい事が一つも無いとわかりました。
人間の競争心理っていうやつですかね。全てがとは言いませんが農業にかかわるビジネスをしている各団体や企業では農家のそういった競争心理をうまくついて商売をしていると感じることが多いですね。煽る業者も悪いが乗せられる農家も悪い。自身への戒めとして「植物を育てる」という本質を忘れないようにしなければ。
田植え機の乗務は数年前からお母さんがしてくれています。乗った人にしかわからないですが田んぼの水面からの照り返しが強烈です。タオルか何かで顔を覆っておかないと皮がむけるほどに日焼けをします。お母さんが植えてくれている間に自分はひたすら苗運びです。
田植え後二週間経過
田植えから一ヶ月経過
中干し開始
農作業お疲れ様です。
九州・大分で兼業農家をしています。
自分も3年前からへの字稲作に取り組んででいますが、中々思う様なお米が収穫できていません。
今年も田植え(6/13)も終わり、7月中旬に茎肥の硫安を散布する予定です。8月に入って穂肥も散布する予定にしています。
失礼ですが、西川さんは茎肥の他に穂肥の散布予定などどうしていますか?参考にさせてください
はじめまして!コメント入力ありがとうございます。私の場合、収穫量についてはまったく無視で、とれたお米が美味いかどうかだけを判断材料にしていますので、セントふぁーむ様の参考にならないかも知れません。
品種はヒノヒカリで田植え時期などタイミング的なものはほぼ一緒ですね。自分は7/10~7/15の範囲で硫安を10アールあたりMAX20Kgを散布予定です。MAXと申しますのは稲の色具合を見て10Kgの田んぼもあれば15Kgの田んぼもあるという意味です。これが最初で最後の肥料と考え穂肥の類は一切与えないようにしております。自分は実りの時期までにチッソ分がきれいに消化できてしまわなければお米がまずくなるとともに余計な害虫や稲の病気も出やすくなると考えております。
ただ収量にかんしても近隣の方々と何ら変わらないのが毎年のことながら現実です。