私が日ごろから行っているグリップ交換作業で、エアーコンプレッサーを使った目からウロコの超簡単な方法をお知らせしたいと思います。この方法ならグリップを付けるのはもちろん、外す時もグリップを切る必要がないのでお気に入りのグリップを他のクラブに付け替えたりと、簡単にとっかえひっかえできるので、とても経済的です。
グリップ抜き差し自由で経済的
両面テープは不要、下巻は養生テープを使用
細く仕上げたければ一重で、太く仕上げたければ重ね貼りします。養生テープって簡単に手で切れるので使いやすいしハサミも必要ありません。テープは100均で売っているもので充分です。グリップの長さよりほんの少し(5mm程度)短く貼り付けます。
すべり剤としてパーツクリーナー、無ければ水でもOK
こんな大きなスプレー缶ですが、ホームセンターに行けば200円程度で売ってます。自分の経験上ではパーツクリーナーやブレーキクリーナーが使いやすかったですが、ただの水でもできます。
軽く手で差し込みます
力は必要ありません。手で軽く入るところまででOKですので、適当に差し込みます。
エアーガンの先を差し込みます
さて、ここからが本番です。グリップエンドにあいている穴にエアーガンの先を差し込みます。
エアーを注入するとスルスルっと入ってゆきます
エアーガンの引き金を引いてエアーを出すと簡単にスルスル入ってゆきます。根元まで入ったのを確認したら、再びエアーを出しながら位置調整も簡単にできます。
待ち時間なくすぐに使用可能
いままでの溶剤を使ったグリップ交換のように溶剤が乾く時間をとる必要がありません。すぐに使用可能な状態となります。グリップを外すときもグリップエンドの穴にエアーを吹き込めばグリップにカッターを入れる事無く簡単に外れます。
エアーコンプレッサーでグリップ交換の良い点
- 技も技術も力も必要無し。誰でも初めてでも失敗無くできます。
- グリップを切らずに外せるので使い回しできます。下巻を増やしたり、減らしたりで太さ調整も自由自在。
- 溶剤や両面テープがいりません。
- 両面テープの重量がないのでバランスが出しやすい。
- 待たずにすぐに使用可能。作業後0秒でショット可能。
半年間300本以上やってみた感想
巷ではエアーで交換する専用のグリップも販売されていますが、わざわざ専用品を買わなくても私が行った限りどんなグリップでも失敗なく交換できました。普段からメインで使っているゴルフプライドのツアーベルベットラバーを始め、友人・知人に頼まれて交換したのは少なくとも300本以上だと思います。コードの有無、素材の種類、パター用グリップに至るまですべて問題なく交換できました。(販売されているすべてのグリップで試した訳ではありません。あくまでも私が扱った範囲ですが・・)あと、少し心配していた装着後のすべりですが、これもまったくありませんでした。自身が使ってみたのと、頼まれて交換した人にも聞きましたが、まったく不具合は無かったです。
令和3年10月8日追記
決して商売ではなく、まったくの親切ボランティアですがいろんな人に頼まれてかれこれ1000本近くこの方法で交換したと思います。が、やはり一度の失敗も不具合もありません。ただし、パターのスーパーストロークなど高気圧で膨らまない材質のものは行っておりません。
皆さん最も心配されるのがこの部分だと思います。私もやる前は同じ思いでした。けど心配は完全に無用で恐ろしいほど滑りません。腕力自慢の私が顔を鬼のようにしてネジっても、引っ張っても1ミリたりとも動きません。両面テープを巻いていた従来のやり方の時は少し動いたのに・・
自分が思うにグリップの面圧で止まっているように思います。両面テープが無い方がグリップの面圧を生かせていて以前の両面テープを使っていたころより、さらに滑らない・ずれないように思います。
イオミックやパーフェクトグリップも完璧
エラストマー樹脂っていうんですかね。こんなサーモプラスチック系のグリップもまったく同じです。何度でも簡単に一瞬で抜き差しできるので、下巻の養生テープをたくさん撒いて太めにしたり、細めにしたりも自由自在。
参考動画
natural golfさんという方がユーチューブで動画をアップしておられます。とてもわかりやすく解説されておられますので、一度ご覧下さい。
はじめまして
すごい画期的な手法に感じました。
次回やってみます。
コメントありがとうございます。
自分も最初知ったときは目からウロコでした。で、やってみたら超簡単で失敗無し。ぜひやられて下さい。
画期的なグリップ交換方法だと思いますが、シリコン系、特にソフトタイプのグリップの場合ずれやすいのではないかと思いますがどうでしょうか。また、普通の養生テープも摩擦が少なめなので、すこし材質の選択が必要かなと思いました。摩擦係数の多いテープって何でしょうかねー。ゴム系のグリップだと心配ないでしょうね。
森高さん、はじめまして。自分が交換するのはツアーベルベットが殆どなので、ゴム系が多いのでしょうね。シリコン系というのは例えばどんなグリップなんでしょうか?サーモプラスチック系の材質ということなんでしょうかね。自分も最初はイオミックとかNO1とかTPR、マスダゴルフとかの場合は滑らないか心配しましたが、自身が行った限りではまったく大丈夫でした。
下巻のテープについてですが、養生テープのようにスベスベしたものでないと外す時にスムーズに外れないのではないかと思います。現在の養生テープでも外す時は、よほど強く密着しているのか、エアーを入れたら「パァーン」と大きな音を立てて外れますから。で、養生テープは一度貼ったらずっとそのまま使い続けています。
よろしければご参考までに。
私も車のタイヤやボール等の空気を入れるコンプレッサーを使っています。浮き輪とかに空気を入れる際のアタッチメントをグリップエンドに突っ込んでいます。業務用ではないので小型で持ち運びができ、グリップ交換以外に自転車の空気入れにも使っています。バワーは十分で、音も小さめです。置き型で両手が空くものを用意しましょう。
失敗談を2つ。
①普通は両面テープを貼る時、バット側のシャフト入口を埋めるか蓋をしますが、空気で装着する際に養生テープ等で塞いでも穴が開いてしまったりして、スチールシャフトが錆びてしまいました。錆び止めを塗るか、雨天プレー後はグリップを外してシャフトを乾かした方が良さそうです。
②グリップでパーフェクトプロが好きなのですが、とても柔らかく、挿入時に直径3cm位の空気コブができてしまい、その部分が伸びてしまい使い物になら無くなってしまいました。水分が足りなかったかな?
ちなみに両面テープ使用のグリップを外すときはヒートガンで温めた後、空気を入れてやると簡単にとることができます。
パターグリップでスパーストローク等、縫い目のあるものはそこから空気が漏れるので空気での装着はできません。縫い目の下地にゴムが一層あるものは可能です。
詳しいアドバイスありがとうございます。私もスーパーストロークなど、エアーで広がらないタイプは従来の方法でやっています。(溶剤は安物のパーツクリーナーです)
拝見させて頂きました
貴重な資料ありがとうございます
エアーコンプレッサーに付いてですが
持っていないので購入を考えていますが
どの様なエアーコンプレッサーを買えばよいのか
分からず困っています。
エアコンプレッサーについて何かアドバイス等頂ければ幸です。
宜しくお願い致します。
自身、コンプレッサーについての知識がなくて申し訳ないのですが、自動車のタイヤに空気を入れる程度の能力があればなんでも大丈夫だと思います。現在使用しているのは100Vの25リットルタイプの超古いコンプレッサーです。ちなみに友人はアマゾンで1万円ちょっとで購入した100Vで10リットルのオイルレスコンプレッサーでやってますが何の問題もなくスイスイ交換できていますよ。知識不足につき詳しく申し上げられなくて申し訳ないですが、ご参考まで。
参考になります。
ありがとうございます。
一点お聞きしたいのですが、グリップを入れる時のコンプレッサーの圧力(エアーガンから出る圧力)は、どのくらいでやられているのですか。
真似してやってみたのですが、入れる時に抜ける力のほうが大きく作用するのか、グリップが最後まで入りきらず、グリップエンドに1mmくらい隙間ができているようです。
それともコツとかあるのでしょうか。
現在、すべてのクラブをこの方法で、グリップを入れようと、切らずに抜いているところです。
はじめまして、西川です。コンプレッサーのエア圧については特に調整しておらずオリジナルのままです。おそらく6~7キロくらいではないかと思います。グリップエンドについては、こまめにエアーを射出しながら押せぼバッチリ入ると思います。自分の場合はこまめにプシュプシュしながら押してますので。コツと言えばコツかも知れませんが、エアーを噴射している間はグリップが膨らんで隙間が出来ているので動かすのも自由自在です。
西川様
おかげさまでできました。
最初、うまっくいかなかったのは、パーツクリーナーが少なかったかもしれません。
又は、グリップを外したときに、中に両面テープの糊が残っていかもしれませんが。
今度は、入りすぎてしまったぐらいです。
これからは、下巻の調整が簡単にできます。
ありがとうございました。
(お礼が遅くなってすみません。)
それは良かったです。ようやく暖かくなって良い季節になってきましたね。ベストな調整でナイスプレー頑張ってください。