出穂が終わると次なる重点事項が害虫対策。米の汁を吸って斑点米にしてしまうカメムシの対策が必要となります。農薬を使わない米づくりを行っている我が家の稲作ではカメムシの住処となるあぜ草、とりわけイネ科の雑草を除去する作業である畦草刈りを重点的に行っています。

一概にあぜ草と言ってもすべての草が害になるわけではありません。イネ科の雑草はカメムシの住処となるので無い方が良いのですが、逆に広葉雑草はカエルやクモなどカメムシの天敵となる生き物の住処となるので、多い方が好ましいと言えます。

高く刈ると草刈りがラクになってゆく

理由はイネ科と広葉雑草の成長点の位置

以前まではまわりの農家さんと同じように地面スレスレに草刈りをしておりましたが、農文協さんのDVDを見て目から鱗。今では草丈を約10センチほど残す高刈りを行っております。そのDVDの内容とは?

刈り払い機の刃を地際スレスレではなく、ある程度の高い位置で刈り進める。早くてラクチン

【やり方】
刈高さ10センチから15センチほどであぜ草を刈る。刈る回数は従来と同じでOK。3年続けると広葉雑草が増え、イネ科雑草が激減。斑点米カメムシも減る。

早い話が広葉雑草の成長点を残すように刈るわけです。

草刈りは高刈りで省力化 | Zizlizer ジズライザーHIGH50ハイ50
広葉雑草の成長点を残す

従来のように地面スレスレで刈っていると、刈った直後は綺麗だけれど広葉雑草の成長点も刈り取ってしまっている反面、イネ科雑草の成長点はギリギリ残ってしまいますので、やがて広葉雑草だけが絶滅し、イネ科雑草だらけというカメムシにとって都合の良い環境を自らつくってしまうわけです。

そこで、草丈を約10センチ残すと

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広葉雑草によりイネ科雑草の成長を抑えるわけです。

さらに高刈りは草刈り作業もラクなんです。高刈りによる作業上のメリットとして

  1. 草の柔らかい所を刈るので作業時間、刈刃の消耗が大幅に減る
  2. 石跳ね等の危険が減る
  3. 刃が土に刺さることも、水をはねることも無い

と、作業をするうえにおいてもいい事づくめなのですが、このたびこの高刈りをさらにラクにするグッズを見つけたので、高刈り教信者の自分としては早速購入しました。

高刈りに便利なアタッチメント

北村製作所さんの製品 ジズライザーHIGH50

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ジズライザーHIGH50

従来からあるノーマルのジズライザーはずっと使ってきましたが、これにはびっくり。ええとこに目をつけはるな~北村製作所さん。

パッケージを開けると

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本体に安定板、取り換え工具一式といたれりつくせり

試用はまだですが、どうでしょうか?
ただノーマルのジズライザーが大体1000円くらいなのに対してこれは約3000円とお値段の方も確かにハイではありましたが、相応の効果は発揮してくれるはずです。


稲刈りまであと約40日、今年も綺麗なお米を収穫のため、ジズライザーで高刈り頑張ります。

実使用の感想 悪くは無いが・・自分は無い方がいい

ジズライザーHIGH50をしばらく使ってみた感想

しばらくの期間使ってましたが現在は取り外してしまいました。草刈りのなかでも高刈りが初心者のかたには覚えるまで良い商品だと思いました。ただ自分は①重さ ②地面との抵抗 ③ネジ穴への草や土つまりが気になって現在はアタッチメント無しで高刈りを行っています。柄の先端に付けるものなので僅かな重量でも長時間となると結構重い。ネジ穴への土や草詰まりも多くて、変な振動が出る。ひんぱんに詰まるので、その詰まった土や草を掻き出すのも結構めんどうでした。地面からの高さが5センチでも10センチでもだいたいで良いのであれば、自分はアタッチメント無しで行う方が身体も草刈機も負担なくて良いというのが正直な感想です。