世間では10連休となるゴールデンウィーク初日、いよいよ苗づくりの準備にとりかかりました。今年も例年と同じく農協さんから購入した平成30年産ヒノヒカリの種もみ。一袋3Kgを3つで9Kgですが、順調にゆけばこれが何トンにもなるのですから、イネの生産性の高さ、成長力には驚かされます。
種籾に付属していた説明書。北葛城郡の木村佳照さんという方が昨年お作りになられた種籾のようです。
おっとー ここでいきなりの農薬使用指導です。「必ず行って下さい」と強い口調で書かれてますが、我が家では一度もした事がありません。いきなり種籾を薬品に浸けるというのはとても抵抗があるし、無農薬で通して万が一病気が出たらその時はその時、その年の稲作はあきらめる覚悟でやっておりますから。(と、言ってもいまだかつて病気が出たことは一度もありません)
大きな桶に水を入れて、種籾を3袋浸水させます。酸素補給のため金魚用のブクブクをつけた状態で約一週間。籾たちが眠りからさめるのを待ちます。
昭和12年の新聞が見つかりました
農業とは関係ないことなのですが、今まさに元号が変わるときなので。実は先日、家の片付けをしていたら偶然にもとても古い新聞が見つかりました。
昭和12年4月3日 土曜日の大阪朝日新聞奈良版です。昭和12年といえば西暦1937年ですから、もう80年以上前の新聞ということになりますね。
今のこのタイミングで見つかってくれた事に不思議な縁も感じます。大切にしたいので早速額縁を買ってきてリビングに飾る事にしました。
苗箱の土入れ
苗箱一枚一枚に土を均等に入れてゆく作業です。お母さんも息子夫婦も孫たちも手伝ってくれました。孫は自慢のショベルカーで土を投入してくれました。
こんな感じで運搬車の上で籾落としの日を待ちます。
水辺の生き物採り
お手伝いのご褒美にと網を持って孫たちを連れて田んぼの用水路へ。
こんな経験もいい思い出になるかも知れません。
目的のメダカ以外にザリガニも採れました。
暖かくなって梅の実も大きくなりだした
梅ジュースを楽しみにしている庭の梅の実ですが、最近の暖かさのせいか、急にプクッと丸く大きくなってきました。
少し早いですが5月24日に梅の実を収穫しました。ハカリで計ったところ2.5Kgありました。
さっそくヘタを取って、洗って水気を取って瓶に詰めました。氷砂糖バージョンとグラニュー糖バージョンの二種類を漬け込んでみました。出来上がりまで約一ヶ月だそうで、出来上がるのが楽しみです。
田んぼの春耕起
田んぼも冬眠から目覚めてもらうために春の耕起を行いました。粗く浅い起こし方で土を起こしてゆきます。
レンゲも鋤き込むことによりとても有効な肥料となってくれる植物です。今の様に化学肥料が無い時代、昔の人はレンゲだけで米作りをしておられました。我が家の場合、ほんの少量のレンゲなので大した影響もないのですが、窒素分の多い植物なので、大量の場合はチッソ過多による病気や出来過ぎ・倒伏・食味の悪化が懸念されます。
籾落とし
GW10連休も終盤になる5月5日(日)に籾落としを行い、パレットを苗床に並べました。今年も息子たち二人とも手伝ってくれたおかげであっという間に終わる事が出来ました。感謝!我が家は例年通りの無農薬プール育苗で背の低いガッチリ健苗を狙います。とにかく背を伸ばさないようしっかり冷気に当てて、ズングリムックリで強い苗を目標に。
発芽を確認
籾落としから四日後の5月9日に発芽を確認しました。とても小さいながらも新しい命です。まだまだ後から後から発芽してきますので、微妙な水加減が続きます。
苗よりお先にフレブル コテツのプール開き
まだ5月前半だというのに連日の夏日で、とりわけ暑がりで暑さに弱いコテツ君のために苗より先にプール開きをしました。当のコテツは喜んで、遊ぶ→プール→遊ぶ→プールを繰り返しご満悦の様子です。
プール育苗の開始
籾落としから13日後の5月18日、十分に発芽が揃ったのを見計らって被覆資材を撤去しプールに水道水を入れました。苗づくりもここまでたどり着くと一安心。田植えの時まで水を切らさない様、水道水を足すだけです。肥料も何も与えなくても水と太陽光でしっかり光合成をして育ってくれます。
腰の低いガッチリ苗になりました
良い苗とは?健苗とは? いろんな書物に書かれている通り腰の低いガッチリした苗とされています。逆にヒョロヒョロと徒長したいわゆる徒長苗では良いお米の栽培は難しいとされています。
この図でいうところの⑤第一葉鞘高が低い事。これが健康な苗の条件とされています。
これが我が家の苗です。⑤第一葉鞘高の低い逞しい健康な苗なので、最後まで倒れにくく農薬類も必要なく育ってくれます。ちなみにここまで農薬類はもちろん一切の肥料も与えず、水と光だけで育っています。
ご近所さんの写真で恐縮ですが、⑤第一葉鞘高が徒長してしまったいわゆる徒長苗です。この姿は収穫までずっと続き、倒伏しやすいうえになにかと障害を起こしてしまいます。ただ、私が見る限り健苗をつくっている農家ってまわりにはまったく無く(と言うかそもそも苗にこだわりが無い)、ただ発芽して伸びれば良しとして育てている方が多いように思います。大昔から「苗半作」と言われるくらい苗づくりは大切なのに・・・。ただ逆に考えますとどんな苗でもそこそこに育ててしまう最新の農薬と化学肥料って凄いとも言えますね。
いよいよこの苗を田んぼに移植します。令和最初の稲作がはじまります。
お米づくりはお天気とウンカとかの害虫との戦いですよね〰️うちも稲こけたり大変でした。刈るタイミングも雀とか来るから周りとの兼ね合いあるし…。さあ始めよ思たら一年間寝てる農機具は調子悪いし。西本さんのことやからメンテナンスはバッチリやろけど。身体に気を付けて頑張ってくださいね☺楽しみにしてます。(天候とかの都合で収穫少ないようなら、私は後出しで無理いうてるんやし、毎年頼んではる人を最優先してくださいね)
コメントありがとう。そうそう、その通り! お米づくりはお天気とウンカとかの害虫ともう一つ忘れてはならないのが雑草との戦いです。この雑草が何よりの強敵で、近年の暑さと相まって心身ともにやられます。
秋には去年以上に美味しいお米になってくれるか?乞うご期待。