籾落としまで約半月となった4月14日(水)、近所のコメリさんへ苗土を買いに行ってきました。いままでいろいろな苗土やマットを試してきましたが、やはりこれが一番です。商品名も「これ一番 20Kg」となってますが、まさに名前通りの逸品。瀬戸ヶ原花苑さん製
種籾の浸水
今年もJA農協さんから「ひのひかり」の種子を仕入れました。毎度のことながら付属の説明書きに種子消毒を行うように書かれています。
テクリードCにスミチオン乳剤、ベンレートTを使って行うように書かれています。必ず行ってくださいと強い口調で書かれているのですが・・
我が家は一切何もしません。水道水に浸けて金魚用のブクブクで酸素を与えるだけです。2日ごとに水を入れ替えながら一週間おきます。一切の消毒無しにいままで病気が発生したことはありませんし、そのために和洋折衷苗代ではなくプール式育苗を行っています。今年それでも万が一病気が出たら・・・?ご予約を頂戴している方々には申し訳ないのですが、今年の稲作はあきらめる覚悟です。
種籾の水揚げ
令和3年5月1日、予定通り一週間経過しましたので水から取り上げました。一粒一粒がぷっくり膨らんで、モミによってはわずかに根を出しかけています。
茣蓙を広げて籾を広げます。この状態で二日間陰干し乾燥させます。
苗箱の土入れ
令和3年5月2日、苗箱の土入れを行いました。先月コメリさんで買ってきた培土「これ一番」を苗箱に入れる作業です。我が家は疎植(株間を広げて栽植密度を下げる栽培法)なので周りの農家さんに比べて苗箱の数はグッと少ないです。作業自体はお母さんと二人で一枚一枚手作業で。土の投入と出来た苗箱の積み上げは自分の役割。お母さんは専用の板を使って均平する役割です。
これで一枚完成です。溢れた土は次の箱に入れます。
出来た苗箱は積み上げ保管。次はいよいよもみ落としです。
籾落とし
令和3年5月4日に雨と雨の谷間の晴天を狙って籾落としを行いました。前もって土入れした苗箱に種籾を落とし、上から覆土をかぶせて完成です。お母さんに長男・次男。長男のお嫁さんに二人の孫と一家7人総出の籾落とし作業です。特に長男次男に長男のお嫁さんに至っては普段から仕事に子育てにと多忙な中、貴重なGW休暇のさなかに手伝ってくれたことに感謝です。ありがとう。
完成した苗箱を慎重にプール式苗代に並べます。乾いているこの状態では少し傾けただけでも土や籾が片寄ってしまうので一枚一枚慎重に並べてゆきます。
並べ終わったら鳥よけの不織布をかぶせてそぉーっと水道水を入れます。
発芽までの水量はとても大切。とにかく少なく少なく。表面の土が明るい茶色から濃いこげ茶色に変わったところで水はストップ。発芽までの水量が多いと「タコ足」と言って白い根が上に伸びてしまいます。(過去に何度も失敗しました)もちろんここまで無農薬、無肥料。田植えの日まで一切の肥料は与えず水道水だけで育ててゆきます。
この日は暑かった・・本当に。ということで暑がりのこてつ君も今期初のプール開きとなりました。気持ちよさそう!
二日後に発芽を確認
籾落としから二日たった令和3年5月6日に発芽スタートを確認しました。人間と同じで籾にも気の早い子遅い子、足の速い子遅い子がいます。遅い子たちはまだまだこれから次々と発芽してきます。生まれたばかりのこの小さな芽ですが、秋にはなんと約500粒のお米(籾)をつけるまで成長します。この素晴らしい生産性にすごいパワーとロマンを感じるのは私だけではないはずです。
緑化が始まりました
令和3年5月13日、緑化がスタートしていました。こうなると苗たちは自分のチカラでエネルギーを生産してくれます。そう、光合成という素晴らしい仕組みが稼働します。水と太陽があれば自分で栄養を作ってゆけるなんて植物ってスゴイです。
プール育苗のスタート
令和3年5月16日、ほぼすべての籾が発芽したようなのでパオパオ(不織布)を取って水道水を入れました。これでプール育苗のスタートとなり、ここまでくると一安心。あとは減った水を蛇口をひねって継ぎ足すだけです。
ワイルドな苗に
令和3年6月1日、プール育苗から半月が経過し苗たちは一本一本が太く硬く。ワイルド感のある苗になってきました。ジャンボタニシや害虫に負けない強い苗に向けてあと約半月です。